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5分でわかる!超重要なタスペーサーの役割と正しい取付方法を全解説

5分でわかる!超重要なタスペーサーの役割と正しい取付方法を全解説

タスペーサー

屋根塗装の見積りに”タスペーサー“の文字が。

タスペーサーとはどんな作業なのか疑問に思われているのではないでしょうか。

 

タスペーサーとは主にスレート屋根の塗装で用いられる部材の名前で、実はとても重要なものです。

なぜならこのタスペーサーがないと最悪の場合、塗装後に屋根が雨漏りしてしまうこともあるからです。

 

この記事ではこのタスペーサーの重要な役割を初心者の方にも分かりやすくご紹介します。

また、記事の後半では単価相場や正しい取付方法についても解説しますので、これからスレート屋根塗装を控えている方はぜひ参考にしてみて下さい。

 

タスペーサーの役割を知って、ご自宅の屋根塗装を成功させていきましょう!

 

タスペーサーとは|雨漏りを防ぐ縁切り部材

タスペーサーは、セイム株式会社が製造している製品で、屋根と屋根の間に隙間を作るための「縁切り部材」です。

 

「縁切り」とは、屋根と屋根の間に隙間を作る作業のことです。

新築時には屋根と屋根の間に隙間があり、そこから降った雨が外に流れていきます。

 

しかし、屋根を塗装すると、屋根の縁がくっつき、水が流れる道が塞がれてしまいます

これにより、屋根の内部に水がたまり、雨漏りや内部結露が発生する危険性が高まります。

 

▼塗装で雨漏りが起こるメカニズム

そのため、塗装後に「縁切り」という作業が行われてきました。

 

従来の方法では、「塗膜カッター」という道具を使い、塗装後に手作業でくっついた塗膜を切っていました。

▼カッターによる縁切り

しかしこの方法は時間がかかる上に、塗膜が再びくっついてしまうこともありました。

そこで登場したのが「タスペーサー」です。

 

タスペーサーは、屋根同士の間に挿入するだけで、塗装後も隙間が確保され、作業時間が短縮され、見た目も気になりません。

▼タスペーサー挿入の様子

現在ではスレート屋根塗装にはタスペーサーが一般的に使われるようになってきましたが、昔からの職人や知識のない業者ではまだ取り扱っていないこともあります。

 

屋根塗装を行う際には、業者にタスペーサーを使用するかどうか確認することが重要です。

 

タスペーサーが必要な屋根の種類

入れるべきは「スレート屋根」

タスペーサーの挿入が必要なのは基本的にスレート屋根(コロニアル・カラーベスト)です。

スレート屋根は薄い屋根材で、塗装によって屋根同士がくっつきやすくなるため、タスペーサーが必要になります。

 

ただし、スレート屋根であってもタスペーサーが挿入できないケースがあります。

次の章で詳しく見ていきましょう。

 

スレート屋根でも施工不要のケース

一般的に、スレート屋根の塗装で使用されるタスペーサーですが、施工できないケースが2つあります。

以下にその理由と対処方法を解説していきます。

 

①屋根の傾斜が緩すぎる場合

屋根の傾斜が3寸勾配(17度)未満で、平らに近い屋根の場合は、タスペーサーを使用することができません。

勾配が3寸未満の場合、塗膜カッターを使用して縁切りを行います。

タスペーサーが使用できなくても、縁切り作業は必ず行いましょう。

②屋根材が反っている場合

屋根が劣化により反り上がり、3~4㎜以上の隙間が空いている場合、タスペーサーを挿入することができません。

なぜなら、タスペーサーを挿入しても抜けてしまう可能性があるからです。

隙間が確保されていれば、塗装後も水が排水されるため縁切りの作業は不要です。

ただし、ご自宅の屋根が反っているかどうかは、直接屋根の状態を確認しないと分かりません。

屋根に登って点検するか、ドローンや高所カメラを使用して確認してもらいましょう。

 

屋根点検はユーコーへ!

ドローン点検

ユーコーコミュニティーでは、屋根の無料点検と写真撮影、写真の無料進呈も行っております。

ドローン高所カメラを使用して、急傾斜で登れない屋根でも点検できますので、屋根の状態が見たい方はお気軽にお申込みください!

 

>お問い合わせはこちら<

 

タスペーサーの単価相場は300~600円/㎡

タスペーサー挿入作業の単価相場は300~600円/㎡です。

30坪80㎡の屋根の場合は約24,000~48,000円ということになります。

 

タスペーサー:300~600円/㎡

縁切り作業:600~800円/㎡

 

従来の塗膜カッターでの縁切りは、時間がかかるためやや金額が高いです。

したがって、タスペーサーは従来の縁切り作業よりもお得に工事が行うことができます。

 

タスペーサーの正しい施工方法

雨漏り防止に必須のタスペーサーですが、正しい使い方をしなければ意味がありません。

きちんと施工してくれる業者なのか、使い方も説明のときに聞いておきましょう。

 

取り付け方

取り付け方は、屋根の幅によって2パターンあります。

ご自宅の場合はどちらになるのか、見積もり段階で業者に聞いておきましょう。

 

▼幅が90㎝の屋根の場合=ダブル工法

一般的なスレート屋根の規格です。

90㎝幅のスレート屋根は両側から10~15㎝のところに一つずつ取り付けます。

▼幅が60㎝の屋根の場合=シングル工法

やや珍しいサイズのスレートです。

60㎝幅のスレート屋根はどちらか片側から10~15㎝のところに一つ取り付けます。

取り付けるタイミング

タスペーサーは基本的に、屋根の下塗り後に取り付けていきます。

ただし、「タスペーサー01」という製品の場合は高圧洗浄後(下塗り前)に取り付けてもOKです。

★タスペーサーの種類

タスペーサー

タスペーサーの中には01(左)と02(右)という種類があります。

大抵の場合は02を使用しますが、強溶剤の塗料には対応できないので、強溶剤系の塗料を塗る場合は01を使用します。

(出典:株式会社セイム)

 

取り付け後はタスペーサーはそのまま入れっぱなしで大丈夫です。

数年経って、地震や強風で一部落ちてくることもありますが、タスペーサーが外れるほどの隙間があるということなので、縁切り機能には問題ありませんのでご安心ください。

 

まとめ

タスペーサーとは、スレート屋根塗装で雨漏りを防止するための縁切り部材です。

塗装時に取り付けることで、水が流れる逃げ道を作り、屋根の内側に水がたまるのを防いでくれます。

 

従来行われてきた、塗膜カッターなどを使用した縁切り作業よりも、安価で手軽に、確実に縁切りすることができ、現在は多くの塗装会社で使用されています。

 

取り付けは一般的な規格の屋根なら「ダブル工法」で、下塗り後に行います。

お家の屋根によって施工方法が異なる場合がありますので、正しい方法でやってもらえるか業者に確認しておきましょう。

 

塗装後に不具合なく安心して過ごすために、タスペーサーの理解を深めていただけていれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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