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5分でわかる無機塗料の基礎知識~特徴、注意点から代表的な塗料まで

5分でわかる無機塗料の基礎知識~特徴、注意点から代表的な塗料まで

外壁・屋根塗装でたまに聞くようになった「無機塗料」って、なに?

 

シリコン塗料やフッ素塗料などと比べてまだ馴染みがないですから、どんなものか気になって調べている方も多いのではないでしょうか。

 

無機塗料とは、フッ素以上の耐久性を誇る次世代塗料です。

2006年ごろから出てきた新しい塗料で、今では塗料メーカー各社が戸建向け製品をどんどん開発・発売しています。

耐久性が良いと長期的なコストパフォーマンスが良くなるので、「今あるものを長く大事にする、維持する」という現代のニーズにもマッチして、徐々に広まってきている塗料です。

 

ただ新しい分まだまだ知名度が低いので、詳しいことは分からない方も多いですよね。

そこで本記事では、無機塗料の基本的な特徴メリット・デメリットを解説します。

最新塗料の知識を身に着けて、ぜひ塗料選びにお役立てください。

 

さらに深く知りたい方は、代表的な無機塗料や実際の施工事例もご覧いただき、具体的なイメージを膨らませてみてくださいね。

 

無機塗料は、お家を長期に渡って守るのにまさにうってつけの塗料です。

ご自身にとって最適の塗料選びをするためにも、ぜひ最後までお読みください。

 

無機塗料とは

無機塗料は、主に「無機物(炭素を含まないもの)」を混合して製造される塗料です。

例えば、ガラスや鉱石などが無機物に該当します。

このような素材は紫外線によって劣化せず、非常に硬くて燃えにくい性質があります。

無機塗料の主成分には、一般的にはセラミックやケイ素が使われます。

 

一方で、通常の一般的な塗料は主に「有機物(炭素を含むもの)」を主成分にしており、有機塗料とも呼びます。

有機物とはつまりアクリルやウレタンなどの樹脂で、これらの有機樹脂は柔軟性がある一方、紫外線によって劣化する傾向があります。

 

無機物100%の塗料は半永久的に劣化しませんが、その代わりに非常に硬く、建物に適した塗料とは言えません。

そのため、無機物の耐久性を生かしつつ、有機物を混ぜて使用できるようにしたのが「無機塗料」です。

一部の塗料メーカーでは、「無機有機ハイブリッド塗料」と表現されることもあります。

 

無機塗料4つのメリット

無機塗料は、外壁塗装において非常に性能が高く、日本国内の大手メーカーも一般住宅向け製品を多数発売しています。

ここでは、そのメリットを具体的に紹介します。

 

20~25年もの高耐候性

無機塗料を外壁塗装に使う一番のメリットは、耐候性の高さ(紫外線に強い)です。

耐用年数はフッ素越えの20~25年です。

 

これは、そもそも無機の成分とは、紫外線で傷みにくいものだからです。

例えば窓ガラスは一年中日差しを浴びていても簡単に崩れたりしませんよね。

 

実際に、塗料メーカーの試験結果でも示されています。

キセノンランプという強いランプの光を長時間当てて、劣化の度合いを見る試験のグラフです。

緑色のグラフ(シリコン塗料)より水色のグラフ(無機塗料)の方が、2倍以上も光沢を保ち続けています。

それだけ塗膜が紫外線に強いということが分かります。

 

カビ・コケが繁殖しにくい

無機塗料はカビやコケ・藻が生えにくい性質を持っています。

その理由は、これらの生物にとって栄養となる有機物が少ないからです。

ただし、完全に滅菌するわけではありません。

 

カビやコケは建物の外観を損ね、根が張ることで建材に損傷を与えます。

無機塗料を使用すると、外観を美しく保つだけでなく、壁や屋根の素材を保護することもできます。

 

汚れが落ちやすい

無機塗料の多くは「親水性」という機能をもっています。

これは「水となじみやすい」という性質で、表面に着いた汚れが雨で流れやすいということです(低汚染性ともいいます)。

 

壁に土埃など汚れが付いても、雨水が塗膜と汚れの間に入り込み、汚れを流してくれます。

※すべての汚れが完全に落ちるわけではありません

 

汚れが気になる白っぽいお家や、道路沿いで排気汚れが気になるお家などにも無機塗料はおすすめです。

 

燃えにくい

無機塗料は火に強く、燃えにくい特徴があります。

これは、元々無機物が燃えにくい性質を持っているからです。

有機物は燃えると二酸化炭素が発生し、黒煙を出して炭になります。

一方で、無機物であるガラスや石は火をつけても燃えません。

 

ただし、無機塗料は完全に無機成分で構成されているわけではなく、少量の有機成分を含んでいます。

それでも、有機塗料と比べると燃えにくい性質があります。

近隣で火事が起きても、無機塗料は燃え移りにくいため、二次災害のリスクを低減する役割を果たしています。

 

無機塗料3つのデメリット

無機塗料は性能が高くて素晴らしいものですが、メリットばかりではありません。

デメリットもきちんと把握したうえで、ご自身の塗装工事で使用するかどうか決めましょう。

 

価格が高い

無機塗料は高性能な分、他の塗料よりも価格が高いです。

塗料の違いによって、外壁塗装では、数万円~十数万円の差が出ます。

 

▼塗料の単価相場

 

単価相場/㎡

アクリル

1,400~1,600円

ウレタン

1,700~2,500円

シリコン

2,300~3,500円

フッ素

3,500~4,800円

無機

4,300~5,500円

 

 

無機塗料で塗装したいけどまとまったお金がない…という方は、ローン利用もご検討ください。

リフォーム用のローンを取り扱っている業者や、銀行ローンなどが使える場合があります。

職人の知識・技術が必要

塗装工事は無機塗料に限らず、職人の知識と技術がとても大切です。

優れた塗料でも、施工が雑だとその性能を発揮できないためです。

 

たとえば、下地処理が不足していたり、間違った下塗り塗料を選んだりしてしまった場合、塗ったばかりでも剥がれや耐久性の低下を招くことがあります。

 

無機塗料は性能が高い分、施工の質が悪いとその差が顕著に現れます。

丹念に塗料を選んで塗装したのに、無駄になってしまうのはもったいないですよね。

 

特に無機塗料は新しいものなので、まだ経験の浅い業者も存在します。

無機での塗装を考えているなら、施工実績が豊富な業者に頼むと良いでしょう。

 

無機塗料の中でも質に幅がある

実は、「無機塗料」として売っている製品には、性能に幅があります。

塗料によって無機成分の含有量も全く異なります。

「無機成分が最低何パーセント含まれていたら無機塗料を名乗って良い」というルールが無いためです。

 

そのため、無機塗料と書いてあるのに、一般的なシリコン塗料やフッ素塗料と大して変わらない性能のものもあるのが現状です。

 

高品質な無機塗料を使うためには、まずは日本国内の大手塗料メーカーの製品を選びましょう。

また、カタログなどを見て性能試験※を行っているかもチェックしてください。

 

※促進耐候試験、屋外暴露試験など、紫外線による劣化度合いを見る試験

 

▼こちらの塗料は耐候試験の結果をカタログに載せており、通常のフッ素やシリコンの塗料より性能が高いことを示しています。

出典:ジャパンカーボライン セラスターウォール

無機がおすすめなのはこんな人!

それでは、無機塗料のメリット・デメリットを考慮して、こんな方には絶対おすすめ!という状況をご紹介します。

自分に当てはまると感じた方は、ぜひ無機塗装を検討してみてくださいね。

 

長期的なコストパフォーマンスをよくしたい

もし長期的なコスト効果を重視しているなら、無機塗料はおすすめです。

その耐久性によって、何度も塗り直しをする手間と費用を削減できます。

 

初期の投資が少々高くなるかもしれませんが、将来的にはメンテナンスコストが抑えられ、結果としてコストパフォーマンスが向上します。

 

とにかく長く持たせたい、最後の塗装にしたい

無機塗料の最大のメリットは耐久性の高さです。

何回も塗り替え工事をしたくない、という方は無機塗料が適しています。

また、お家の大きなお手入れはこれで最後にしたいという方も同様です。

 

逆に、こまめに色を塗り替えたい方や、近々お引越しの予定がある方などは、無機塗料ではないほうがよいでしょう。

将来のお家の計画に応じて塗料を選んでくださいね。

 

代表メーカーのおすすめ塗料

無機塗料は、様々な製品が各メーカーから販売されています。

ここでは、特におすすめの無機塗料を紹介します。

 

■セラスターシリーズ(ジャパンカーボライン)

セラスターシリーズ(ジャパンカーボラインは、世界的に有名な重防食塗料メーカー・カーボライン社の無機塗料です。

東京国際フォーラムや中部国際空港などにも採用されている実績から、耐久性も信頼できます。

通常の外壁用のセラスターウォール、多色サイディング用のクリヤースターウォール、屋根用のセラスタールーフとシリーズが揃っているのも選びやすいポイントです。

 

■アプラウドシェラスターⅡ(日本ペイント)

アプラウドシェラスターⅡ日本ペイント)は、国内大手メーカー日本ペイントの水性無機塗料です。

非常に紫外線に強い「超高耐候性」をもち、日本ペイント内の住宅用塗料でも最高ランクに位置付けられています。

汚れにもとても強いですが、オプションとして「クリスタコート」というコーティング塗料を重ね塗りすることで、さらに低汚染性能を高めることもできます。

 

■アレスダイナミックMUKI(関西ペイント)

アレスダイナミックMUKI関西ペイント)は、大手メーカー関西ペイントの塗料で、最高グレードのフッ素樹脂と無機成分を合わせた高機能塗料です。

フッ素樹脂のおかげで弾性下地にも追従する柔軟性があるため、ひび割れに強いしなやかな塗膜を形成できます。

 

無機塗料の施工事例10選

実際に無機塗料で塗装したお家の事例を紹介します。

※色は無機、フッ素などの違いによって左右されませんので、各メーカーの塗料カタログからお好きなものをお選びいただけます。

 

①S・H様

もともとのレンガの色を活かし、暖色系でまとめたおしゃれなお家です。

 

②K・Y様

柔らかいベージュに塗り替えました。飽きが来ない色なので、長く持つ無機塗料にはぴったりです。

 

③D・H様

クリヤーと着色(イエロー)の二種類の無機塗料を組み合わせました。縦の色分けはすっきりした印象になります。

 

④K・K様

爽やかなツートンカラーです。無機塗料なら鮮やかな色も色あせしにくく、長く楽しめます。

 

⑤M・K様

全面を透明な無機塗料で塗りました。新築時のデザインをそのまま残すことができます。

 

⑥K・K様

築20年で2回目の塗り替えでしたが、今回はできるだけ長くもたせるために無機塗料を選択されました。

 

⑦O・D様

明るい柔らかい印象のお家です。暖色系はご近隣とも馴染みやすくおすすめです。

 

⑧N・M様

上品なベージュです。白に近い色は汚れが目立つため避ける人もいますが、汚れに強い無機なら安心して選べます。

 

⑨S・T様

メリハリの付いたツートンカラーが大人っぽく、とてもおしゃれに仕上がっています。

 

⑩U・K様

黒などの濃い色は光沢感も見えやすいため、無機塗料なら美しい艶を長く楽しむことができます。

私たちユーコーコミュニティーは、他にも無機塗料の実績が多数ございます。

ぜひ他の事例もご覧ください!

 

>施工事例のご紹介はこちら

まとめ

無機塗料とは、紫外線に強い無機成分を配合した高耐久の次世代塗料です。

メリット、デメリットは以下の通りです。

 

メリット

・20~25年もの高耐候性

・カビ・コケが繁殖しにくい

・汚れが落ちやすい

・燃えにくい

デメリット

・価格が高い

・職人の知識・技術が必要

・無機塗料の中でも質に幅がある

 

長期的なコストパフォーマンスを良くしたい方や、

長く持たせて最後の塗り替えにしたい方などには特におすすめです。

使用する場合は、信頼できるメーカーの製品を選んでくださいね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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