【事例26選】黒い屋根で美観・機能を両立!暑さを快適に変える方法
“黒”は昔から屋根でよく選ばれてきた色です。
なぜなら、落ち着いたトーンでお家全体が引き締まって見えるのと、様々な外壁の色が映える色でもあるからです。
ご近所のお家の屋根にも多い色なので、我が家も塗り替えるなら黒かな?と思っている方も多いのではないでしょうか。
ただ、黒は太陽の熱を一番吸収する色です。
そのため「黒い屋根は家の中が暑くなるのでは?」と心配して、本当は黒を選びたかったけどやっぱりやめよう…という方もいらっしゃるのが現状です。
しかし、それで黒い屋根を諦める必要はありません。
暑さの問題は、今では塗料選びで解決することができるようになったからです。
そこでこの記事では、黒い屋根のお家でも暑さを気にすることなく過ごせるポイントを紹介します。
これさえ知っておけば、屋根に黒を選ぶことに対する不安もなくなります。
また後半では、黒い屋根が映える外壁色選びのポイントや事例集も紹介します。
この記事を読むことで、黒い屋根の魅力を知り、快適なお家づくりにお役立ていただけます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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黒い屋根の熱の吸収を抑える方法
黒い屋根はどんなお家にも合わせられるので選びたい色ですが、夏場の暑さの懸念があるのがデメリットです。
この章では、黒い屋根でも暑さを緩和するための方法を3つご紹介します。
遮熱塗料を使って、熱を反射させる
遮熱塗料とは、太陽光を効率よく反射して屋根表面の温度を下げることができる塗料です。
黒い屋根でも遮熱塗料を使うことで、十分な暑さ対策になります。
断熱塗料を使って、熱の伝わりを和らげる
断熱塗料とは、熱を溜め込んで屋根の内部に熱が伝わるのを軽減する塗料です。
こちらの塗料でも、黒い屋根の暑さ対策が可能です。
熱を溜め込む性質により、冬場は熱が逃げにくくなる効果もあります。
ただし、夏場の効果は遮熱塗料の方が効率的なため、夏と冬のどちらに重点を置いて対策をしたいか検討してから選ぶことをおすすめします。
色味をグレー寄りのものにする
黒い屋根でも、色味を真っ黒ではなくグレー寄り(ダークグレー)にすることで、太陽光による熱の吸収を緩和できます。
さらに、遮熱・断熱塗料でグレーを選べば、より効果が期待できます。
ダークグレー系のカラーバリエーションがある屋根塗料は多いですので、ぜひ検討してみてください。
【窓】もお部屋が暑くなる原因です!
大きな窓がある・窓がたくさんあるお家も、お部屋が暑くなりやすいです。
そんな方には「遮熱フィルム」がおすすめです!
窓に貼って紫外線を遮断し、室内の暑さを和らげるアイテムです。
インテリアの日焼け防止にも役立ちます。
附帯塗装部分は全て白か黒に統一でおしゃれ!
黒い屋根をおしゃれに見せるポイントは、使う色数を減らすことです。
そのために、「附帯部(雨樋、雨戸など)」を白か黒で統一しましょう。
具体的には、
雨樋、破風板(はふいた)、雨戸、戸袋、帯板(おびいた)、手すり、その他鉄部・木部
です。
屋根外壁塗装のときに一緒に塗るパーツです。
特に見た目に影響が大きい箇所の事例を4つ解説します。
破風板の例
破風板(はふいた)は、屋根の縁にある板状のパーツのことです。
雨どいと同じ色にするのがおすすめです。
新築時も白・黒・茶色になっていることが多いですが、黒い屋根に塗り替えるときは白か黒だとスッキリしますよ。
雨戸の例
雨戸は、窓を風雨や衝撃から守るための部材です。
ここも、破風板や雨樋と同じ色を選びましょう。
窓を覆う雨戸は意外と大きくて目立ちます。
できるだけ他の部分の色と揃えるようにして、統一感を持たせましょう。
鉄部の例
鉄部は、お家によって使われる箇所は様々ですが、特に多いのはベランダの手すり・笠木です。
こちらも、ベランダだとすぐ近くに雨戸や雨樋があると思いますので、同じように白・黒で揃えましょう。
※手すりは鉄製ではなく、塗装できない/塗装しても剥がれやすい素材(アルミなど)の場合があります。
その場合は無理に塗装せず、元の色のままになります。
木部の例
フェンスや窓枠に、木製の部分があるお家もあると思います。
この場合も、白か黒、またはこげ茶色など、周囲と馴染む色を選びましょう。
お家全体がまとまった色遣いになることで、より洗練された印象に仕上がります。
ただ、お庭の明るいイメージに沿ったフェンス(明るいブラウン、ベージュ)など、屋根壁と離れている箇所は、そこまで厳しく見る必要はありません。
元々のお気に入りの色も大切にしてあげてくださいね。
黒屋根に決めたらすべき2項目
わが家の屋根は黒にしよう!と決まったら、業者に伝えてほしいことが2点あります。
ぜひ見積もり時点で実践してみてください。
施工業者に塗料の希望を伝える
屋根は黒系の色にすると決まったら、「2階の暑さが気になっている」「遮熱塗料を使いたい」と伝えて見積もりを作ってもらいましょう。
塗料の提案で金額も変わってきます。
屋根塗料は、国内の信頼できるメーカー製のものを使ってもらいましょう
また、その業者が遮熱塗料で施工した実績があるかどうかも合わせて確認してください。
実際に施工した写真などを見せてもらえると安心です。
塗料使用量が正しいか記録をもらう
塗装工事で使う塗料の量や缶数を、工事後に報告してもらえるか確認しましょう。
塗装の品質は、正しい使用量を守って施工することがとても重要だからです。
特に屋根は工事中も見えないところなので、塗り回数を減らされたり、薄めて使われたりしては、どんなに高級な塗料でも効果が発揮されません。
塗料の正しい使用量は、カタログを見ればわかります。
1㎡あたりの所要量、という形で記載されているので、ご自宅の屋根にはどのくらいの塗料が必要なのかチェックしておくとよいでしょう。
黒色の屋根事例集26選
最後に、黒色で屋根塗装をした事例をご紹介します。
外壁との組み合わせ、附帯物の色などによってどんな雰囲気になるか、具体的にイメージしてみてくださいね。
外壁1色使いの事例16選
屋根:ユメロックルーフ(ノアール)
外壁:ユメロック(N-95)
真っ白い外壁に、黒で統一された屋根や破風板のメリハリがとても綺麗です。
屋根:SPパワーサーモSi(ライトブラック)
外壁:SPパワーシリコン(N-40)
全体をダークカラーで統一しており、シックで高級感のある雰囲気になっています。
屋根:スーパーガルテクト(ブラック)
外壁:SPパワーシリコン(KM050B)/ロイヤルセラクリヤー
屋根は塗装ではなくカバー工法です。外壁とのコントラストがはっきり出る人気の色合いです。
屋根:SPパワーサーモF(ダークグレー)
外壁:SPパワーシリコン(J15-40B)
チョコレートのような濃いブラウンの外壁との組み合わせですが、雨樋などの白がアクセントになっています。
屋根:SPパワーサーモF(ブラック)
外壁:SPパワーシリコン(T37-60D)
可愛いグリーンの外壁を邪魔しない大人の色使いです。
屋根:SPパワーサーモF(ブラック)
外壁:SPパワーフッ素(KN050B)
真っ白よりも柔らかい印象の外壁色で、玄関屋根の黒がアクセントカラーになっています。
屋根:セラスタールーフ(JC-29 )
外壁:セラスターウォール(JC-13)
シンプルだからこその、すっきりした格好良さがあるお家です。
屋根:SPパワーサーモF(ライトブラック)
外壁:SPパワーフッ素(KN050B)
真っ黒を選ばなくても、しっかりクールな雰囲気になっています。
屋根:SPパワーサーモF(ブラック)
外壁:SPパワーフッ素クリヤー/SPパワーフッ素(KN050B)
ベージュ系のタイルに黒色がアクセントになっています。黒は絶対に失敗したくないアパート・マンションなどにもおすすめです。
屋根:アスファルトシングルオークリッジ(オニキスブラック)
外壁:SPパワーフッ素(75-20L)
鮮やかなネイビーブルーも屋根が黒だと落ち着いた雰囲気になります。雨樋の白がアクセントカラーです。
屋根:SPパワーサーモSi(ブラック)
外壁:アレスダイナミックTOP(KP-223)
大きなバルコニーが特徴的なお家ですが、色遣いをシンプルにすることで形状の良さが際立ちます。
屋根:SPパワーサーモSi(ブラック)
外壁:SPパワーシリコン(KN057A)
屋根が大胆に見えるお家ですが、明るいライトブラウンの外壁と屋根でメリハリが効いていますね。
屋根:セラスタールーフ(JC-29)
外壁:セラスターウォール(JC-29)
屋根外壁とも同じ黒色で統一しました。高級感あふれる世界に1つだけのお家です。
屋根:オークリッジスーパー(オニキスブラック)
外壁:クリヤースターウォール
外壁はもともとのデザインを活かすクリヤー塗装です。幕板(飾り板)の黒が屋根と合っていておしゃれなデザインですね。
屋根:SPパワーサーモSi(ブラック)
外壁:SPパワーシリコン(KM086D)/タイルクリヤー
店舗兼住宅の建物です。特徴的な屋根で、黒でも可愛らしい印象です。
屋根:SPパワーサーモSi(ブラック)
外壁:アレスダイナミックTOP(KP-50)
グレーの外壁と黒い屋根で、上品にまとめられた素敵なお家です。
外壁2色使いの事例10選
屋根:セラスタールーフ(N-10)
外壁:セラスターウォール(N-10、JC-12)
縦に塗り分けたおしゃれなツートンが、屋根とも統一感があってとても洗練されていますね。
屋根:SPパワーサーモSi(ブラック)
外壁:SPパワーシリコン(KN060E/KW170D)
ライトグレーと白のツートンで、シックですが明るい印象になっています。
屋根:セラスタールーフ(JC-30)
外壁:クリヤースターウォール/セラスターウォール(JC-13)
クリーム色を使った可愛らしいお家に、黒のアクセントが入った素敵なお家です。
屋根:ハイルーフマイルドシリコン遮熱型(スレートブラッククール)
外壁:SPパワーフッ素(KN060E/KN060C)
下屋根(一階と二階の間にある屋根)が、ちょうど色分けをしてくれているようなデザインで、黒を上手に取り入れています。
屋根:セラスタールーフ(JC-29)
外壁:セラスターウォール(JC-29/JC-20)
一階の色と屋根は同じ色を使用しており、すっきりまとまっています。
屋根:セラスタールーフ(JC-29)
外壁:セラスターウォール(JC-13)
ブラウンの上品なレンガを邪魔しない黒い屋根で、落ち着いた仕上がりです。
屋根:セラスタールーフ(JC-29)
外壁:セラスターウォール(JC-10)
濃い色を2階につかったツートンカラーです。屋根が黒くても、1階の明るい色で重い印象にはなりません。
屋根:SPパワーサーモSi(ブラック)
外壁:SPパワーシリコン(KW170D)/ロイヤルセラクリヤー
白ベースの外壁に、黒と茶色のアクセントがおしゃれな色分けになっています。
屋根:SPパワーサーモF(ブラック)
外壁:SPパワーシリコン(N-35/KN060C)
手前部分を黒で揃え、奥はライトグレーという個性的なデザインですが、上品にまとまっていますね。
屋根:セラスタールーフ(JC-29)
外壁:セラスターウォール(JC-4/JC-30)
見る方向によって全く違う印象を受ける素敵なお家です。屋根も黒でしっかり統一感を持たせています。
まとめ
黒い屋根は、他の色よりも熱を吸収しやすいのが気になると思いますが、遮熱塗料や断熱塗料を使ったり、グレー寄りの色を使ったりすることで軽減できます。
全体をおしゃれにするためには、附帯物の塗装は白か黒で統一しましょう。
正しく施工してくれる業者をえらび、素敵なお家を実現してくださいね。
最後までお読み下さりありがとうございました。