- 2024.04.20
- 外壁塗装
サイディングにおすすめクリア塗装!施工できる条件と成功3つの秘訣
タイル柄、石材調、など、おしゃれなデザインが多いサイディングボード。
外壁塗装で塗りつぶされてしまうのはもったいないな…と思う方には、「クリア塗装(クリヤー塗装)」をおすすめします。
※クリア塗装は、正式には「クリヤー」塗装といいます。
本記事でも、以降はクリヤー塗装と表記します。
クリヤー塗装とは、無色透明な塗料を使った外壁塗装です。
サイディングのデザインを塗りつぶすことなく活かすことができ、最近は人気も高まっています。
しかし実は、クリヤー塗装はすべてのお家にできるわけではありません。
いくつかの条件を満たしていないと綺麗に仕上がらないため、クリヤーが使えない場合も多いのです。
そこで本記事では、クリヤー塗装の基礎知識から塗装できる条件を、初めての方にも分かりやすく解説していきます。
うちはクリヤー塗装にしよう!と決めた方は、おすすめの塗料や注意点もチェックしてくださいね。
最後までお読みいただくことで、誰でも失敗なくクリヤー塗装ができるようになります。
大切なお家を綺麗に維持していくために、ぜひお役立てください。
目次[非表示]
サイディング外壁におすすめ!クリア塗装とは
今のサイディング外壁が気に入っている方にぜひお薦めしたいのが、透明な塗装「クリヤー塗装」です。
一体どんな塗装方法なのか、詳しくご紹介します。
透明な外壁塗装=クリヤー塗装
「クリヤー塗装」とは、透明な塗料を用いた施工のことです。
一般的な塗料には、色を付ける成分(顔料)が入っていますが、クリヤー塗料にはそれが含まれていません。
建物の外観を変えずに、もとの素材の柄や質感を活かしながら、防水効果や艶を与えます。
様々な外壁材に使われますが、戸建住宅で特に使われることが多いのはサイディングボードやタイルの壁です。
耐久性と費用
クリヤー塗装の耐久性や費用は、一般的な色付けの塗料とほとんど変わりません。
耐久性が高い塗料ほど金額も上がります。
クリヤー塗装3つのメリット
外壁の柄を生かせる
クリヤー塗装最大のメリットはやはり、既存のデザインをそのまま活かせるということです。
今の外観が気に入っている、新築時の雰囲気を取り戻したい、という方にとってクリヤー塗装は最適でしょう。
多少色あせているように感じていても、クリヤー塗装をすれば艶感も復活します。
チョーキングが起きにくい
クリヤー塗装をした外壁は、チョーキング現象(触ると手に粉が付く)という劣化が起こりにくくなります。
なぜなら、チョーキングで浮いてくる粉=顔料が含まれていない塗料だからです。
塗装は紫外線によって劣化すると中に含まれている顔料が浮いてきて、色褪せも起こってしまうのですが、クリヤー塗料ならそもそも顔料が入っていないので、このような状態にはなりません。
塗り回数が少ないので工期が短い
クリヤー塗装の工事は、通常の色付けの塗装より工期が短くなることがあります。
なぜなら、一般的な外壁塗装は3回塗りですが、クリヤー塗装は2回塗り仕様であることが多いからです。
お家の大きさにもよりますが、1日~2日程度工期が短縮できる可能性があります。
クリヤー塗装2つのデメリット
クリヤー塗装も良い点ばかりではありません。残念ながらデメリットもあります。
選ぶ前にこの2点だけは知っておいてください。
外壁のひび割れや補修跡を隠せない
クリヤー塗装は、外壁を補修した跡がそのまま見えてしまいます。
通常の塗装なら、ひび割れなどを補修した上から塗装すると目立たなくなることが多いのですが、クリヤー塗装は透明なので隠すことができないからです。
例えば玄関周りなど、目立つところに大きなひび割れがあって補修しなければならないお家は、クリヤー塗装だとそれも丸見えになって気になるかもしれません。
大きな補修があるか、それが目立つところなのか、を考慮してからクリヤー塗装か色付け塗装かを選びましょう。
塗装できる外壁が限られている
実は、サイディングボードの中にはクリヤー塗装ができないものもあります。
素材自体の特性や劣化状況によって変わりますので、事前点検は必須です。
クリヤー塗装をお考えの方は、クリヤー塗装の実績が豊富な塗装専門業者に見てもらってから具体的に話をすすめましょう。
クリヤー塗装できない場合を次の章で具体的に解説します。
クリヤー塗装がおすすめ出来ない外壁
おしゃれな外観のお家には特に人気のクリヤー塗装ですが、施工できない、おすすめしない場合もあります。
3つの事例をご紹介しますので、当てはまる方は慎重にご検討ください。
色あせ(チョーキング)が激しい
激しい色褪せ(チョーキング現象)が起こっているお家は、クリヤー塗装は避けたほうが良いでしょう。
なぜなら、チョーキングの顔料によって塗料が白濁してしまう可能性があるためです。
せっかくの透明な塗料も、チョーキングが起きていると濁って綺麗に仕上がりません。
不安な方は、チョーキングの度合いを点検してもらいましょう。
ひび割れ・剥がれがある
外壁に大きなひび割れや広範囲の剥がれがあるお家も、クリヤー塗装はおすすめしません。
なぜなら、補修跡がそのまま見えてしまうからです。
3章でもお伝えしましたが、クリヤー塗装は透明なので、補修した部分を隠すことができません。
目立つ傷みがある場合は、色付け塗装をおすすめします。
過去に1回以上塗装した
過去に塗装をしている、今回が2回目以降の塗装であるお家は、クリヤー塗装できません。
以前の塗料が劣化して白濁が起こったり、塗りムラが発生したりする可能性があるからです。
このような場合は、クリヤーではなく通常の色付け塗装を行いましょう。
~柄を出したい!そんな方へおすすめの塗装~
クリヤー塗装が出来ない外壁に当てはまってしまったけど、どうしても柄を出したいという方には「多彩模様塗料」での塗装をおすすめします。
多彩模様塗料とは、塗り重ねや吹付によって柄を出す塗装方法です。
基本色を塗装した後に凸部に別の色を重ねたり、吹付をして模様を出すことができます。
▼RSインプルーヴシリーズの「マーブルトーン」
凹凸部分で色を変えることで新築時のような仕上がりに。
【番外編:特殊コーティングの外壁でも使えるクリヤー塗料】
特殊コーティングがされた外壁(難付着サイディング)には、一般的にはクリヤー塗装出来ないと言われることがあります。
そんなときは、菊水化学工業の「ロイヤルセラクリヤー」がおすすめです。
難付着サイディングと呼ばれる光触媒や無機塗料仕上げのサイディングにも使用可能な高い密着性の塗料です。
また、金属外壁もクリヤー塗料と相性が悪いことが多いですが、金属にはインターナショナルペイントの「IP水性金属用クリヤー」という塗料がおすすめです。
このように、素材によって専用のクリヤー塗装がありますので、ご自宅の外壁に合った塗料を選定してもらいましょう!
クリヤー塗装するなら築10年目までに点検!
サイディングにクリヤー塗装をしたい場合は、築10年目までに外壁点検をしておきましょう。
なぜなら、10年を過ぎると目立つ劣化症状が出はじめて、クリヤー塗装できなくなる可能性が高まるからです。
大手塗料メーカーのカタログなどでも、クリヤー塗装は10年目までを目安に施工することを注意書きがされています。
▼例:日本ペイント「UVカットクリヤー」カタログ
「クリヤー仕上げは下地の状態をそのまま表出してしまうため、下地の劣化が著しい場合はおすすめできません。ヘアークラックなどの発生がなく、かつ築後10年以内であることを一応の目安にしてください」
クリヤー塗装は今の外観を維持する塗装ですので、早めに点検しておいて、より美しい状態で塗装工事に入れるようにしましょう。
★クリヤー塗装ならユーコーコミュニティーへお任せください!
クリヤー塗装をしたい!という方は、ぜひ私たちユーコーコミュニティーへご相談ください。
18,000件以上の豊富な施工実績により、ご自宅に合ったクリヤー塗装のアドバイスを行ないます。
~ユーコーでは~
・60~90分かけて丁寧に外壁を点検します。
・報告書として点検写真を無料贈呈。ご自宅の劣化状況をご確認いただけます。
・初塗装の方にも分かりやすいよう、施工内容を丁寧にご説明します。
・劣化が進んでいても安心!クリヤーだけでなく多彩模様塗料での施工も可能です。
外壁を素敵に綺麗に長持ちさせたい方は、ぜひ一度ユーコーへご相談ください。
まとめ
いかがでしたか。
クリア塗装(クリヤー塗装)とは透明な外壁塗装のことを言います。
無色透明なので、今の外壁の柄を残して塗装したい方におすすめの塗装です。
メリット・デメリットは以下の通りです。
- メリット
・外壁の柄を生かせる
・チョーキングが起きにくい
・塗り回数が少ないので工期が短い
- デメリット
・外壁の劣化症状を隠せない
・塗装できる外壁が限られている
ただし、クリヤー塗装は以下の状況ではおすすめできません。
・色あせ(チョーキング)がある
・ひび割れがある
・過去にクリヤー塗装した
無理に塗装してしまうとかえって見た目を損ねてしまうので注意しましょう。
また、クリヤー塗装は、年数が経つと塗装するのが難しくなります。
築10年目までに点検して、早めのメンテナンスを行なってくださいね。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。