※ここからは「塗装」に関して記載しております、少し長くなりますがご興味のある方はぜひ読んでみてください。

そもそも塗装には、大きく分けて３つの役割があります。それは、①保護　②美観　③特殊機能　です。ひとつひとつ具体的に説明していくと、

私たちの身の周りにあるほとんどのものは、時間が経つと変形してしまいます。金属は錆び、木は腐り、ブロックやコンクリートは風化してしまうのが自然の摂理です。また、海沿いでは塩水や強い紫外線、工場地域においては色々な薬品を含んだ排気ガスなどの影響で、腐食はさらに加速され大きなダメージとなります。塗料はこの様な自然現象や悪環境から「塗装されるものを守る」という働きをするのです。塗料をものの表面に塗ることによって、丈夫な膜をつくり、あらゆるものを保護します。あらゆるものを健全に維持していくために、塗装による表面保護は欠くことのできない手段となっています。

塗装には、美しく見せたり物の値打ちを上げる美粧機能があります。例えば、年数が経ってお家の色あせた壁を塗装すると新築の時以上の美しさになります。また、お家の塗装でよく喜ばれるのが、1色だった壁をツートン（2色）の壁にすることです。今までの1色だったお家の印象ががらりと変わります。このように色彩や光沢、そして最近では立体的な仕上げなどで、塗装は「美しさ」を演出します。

保護と美粧の機能に加えて、特別な機能を持たせた多機能塗料があります。これらは広い分野に応用されていて、機能、経済性（省エネなど）、安全性の向上、環境保全…などに役立っています。今話題となっている「射熱塗料」もこの「特殊機能」塗料のひとつです。遮熱塗料は、屋根に塗ることによって優れた遮熱効果を発揮し、太陽熱による屋根・建物の温度を15～20度押さえることが出来ます。よって、室内の温度が通常の塗料より下がるので、電気代の節約につながります。また、ヒートアイランド現象による都市部での気温上昇の抑制にも貢献します。